レンタサイクルのすすめ。H.U.B雲仙を“ハブ”にめぐる一泊二日雲仙旅

雲仙

雲仙温泉街に2019年オープンした、宿泊施設完備の滞在型コワーキングスペース「H.U.B雲仙」。

「今年で指定90周年を迎えた日本最初の国立公園・雲仙。ただ忙しく回る観光スタイルではなく、ゆっくりと楽しんでほしい」

そう話すのは、H.U.B雲仙を運営する一般社団法人アールイーの代表理事・辻野さん。辻野さんのおすすめは、特にレンタサイクルでの雲仙観光とのことで、今回は実際に自転車を借りて、一泊二日の雲仙旅に出かけてきました!

雲仙でレンタサイクル!

雲仙観光といえば、温泉街にくわえて、見過ごせないのが四季ごとに変化する雲仙岳。春はミヤマキリシマ、夏は新緑、秋は紅葉、冬は霧氷と、季節ごとにうつろう雄大な景色は、見る人の心を惹きつけてやみません。

そんな雲仙岳の中でも、車で気軽にアクセスが可能な仁田峠は観光客にも地元の方にも人気の絶景スポット。

人気すぎてシーズン中には渋滞が発生することも多いため、ここ数年、温泉街全体の新たな取り組みとしてレンタサイクルのサービスが始まっています。

今回は、その中のH.U.B雲仙さんで自転車をお借りすることに。

さっそくお邪魔すると、おしどりの池を望む店内中央にレンタサイクルが。仁田峠への山道も頼もしい電動自転車です。メーカーは、スタイリッシュな車体がかっこいい「BESV」。

辻野さんに乗り方を教えてもらいます。操作は簡単。「ギア」と「アシスト」の組み合わせで、負荷が変わります。急な坂では、アシストを強く、ギアを軽くするのが楽な乗り方。自転車の乗り降りで二度転んだ経験のあるわたしも、しっかり乗り降りの練習をして、準備万端!

H.U.B雲仙のレンタサイクル

1時間…1,500円(税込)
3時間…3,000円(税込)
5時間…5,000円(税込)
※宿泊者割引あり
営業時間: 10:00〜17:00
※木曜日は定休日
※ヘルメット、リュック等貸出有

仁田峠周遊レンタサイクルライドに出発!

では、さっそく出発! H.U.B雲仙を出て、山の方へ向かいます。

あ、そうそう、山道に入るので、水分は温泉街でしっかり準備していきましょう。ちなみに、H.U.B雲仙はmymizu(マイミズ)というサービスに登録しているので、マイボトルに無料で給水が可能です。かくいうわたしは、マイボトルも持っておらず、自販機で購入しました(笑)。

長く続いた春雨もすっかり上がり、この日は絶好のサイクリング日和。

そろそろミヤマキリシマの季節(取材時)だったので、まずは池の原に寄り道。ピンクから濃い紫まで、色とりどりの花が、絨毯を敷きつめたように所狭しと咲いていいます。

見応え十分の景色。ここでずっと見ていたいけど、まだまだ目的地は先なので進みます。

仁田峠への標識が見えてきました。ここから峠を経由し、ぐるっと一方通行の循環道路になっています。

ゲートで協力金(100円目安)を支払い、ぐんぐんと坂道を登っていきます。正直なところ、電動自転車といえども、日頃の運動不足がたたり、軽く息切れ。しかし、心地よい5月の風に背中を押され、はやる気持ちをペダルに乗せて進みます!

ずんずんと登って、仁田峠第二展望所手前のビュースポットで小休憩。こういう車が停められないところも、自転車だとゆっくり見られるのがうれしいですね。

仁田峠第二展望所からの絶景が美しい!

仁田峠への里程標となる、仁田峠第二展望所へやってきました。雲仙岳と島原市内を見渡せる絶景スポットです。

左側に青々とした普賢岳と土が剥きだしの平成新山。1996年に噴火活動の終息宣言が出されている平成新山ですが、緑に覆われるのは、まだ数百年先だそう。

眼下には、有明海と島原市内。平地が広がり、畑や田んぼがたくさん見えます。火山とともに暮らす、過酷さと豊かさを感じます。

第二展望所を過ぎれば、もう仁田峠まではあとすこし。休憩を挟んだおかげか、心なしか自転車のスピードも加速。

雄大な絶景を楽しみながら、先へ進みましょう。

レンタサイクルで仁田峠に到着!

いよいよ仁田峠に到着しました!駐車場はすでに車でいっぱいです。

冷たいものが飲みたくて、温泉(うんぜん)レモネードを注入。うん、うまいっ!

真っ赤なゴンドラに乗り込み、ロープウェイでお山の上へ。標高差約174m、距離約500m。景色に見とれているとあっという間のゴンドラ飛行です。ちょうど新緑の季節で、見下ろす木々の新芽が、とてもきれいでした。

妙見岳駅へ到着。展望所から下を見ると、おしどりの池があんなに小さく見えます。山の縁には、かろうじて見える細い道路。どうやら、あそこを漕いできた模様。振り返ると「案外楽々だったなあ」なんて思ってしまいます。

疲れも飛んだところで、ロープウェイ駅からさらに上の妙見岳展望所へ。標高1,333メートルの大パノラマからの絶景、最高です。

帰り道に「妙見神社」と書かれた分岐があったので、ご挨拶に。木立の中から現れた素朴な佇まい。県内で最も高い場所にある神社だそうで、気持ちの良い風が通り抜けていました。

仁田峠に下りると、「雲仙名物チリンチリンアイスだよ〜」という声が。吸い寄せられるように購入。シャーベット風の懐かしいアイスが体に沁みわたりました。では、麓へと。

雲仙ロープウェイ

料金: 大人(中学生以上)往復1,500円(税込)、子ども往復750円(税込)
※片道料金、団体料金、障がい者割引あり

自転車でこれだけ走りました!

標高: およそ680m(H.U.B雲仙)〜1,080m(仁田峠)往復
距離: 14km
時間: 1時間50分
※全工程…3時間(ロープウェイ・徒歩も含む)

温泉街のこだわり珈琲店でクールダウン〈UNZEN 山頂珈琲〉

実は、出発前に辻野さんからおすすめの珈琲店を伺っていたわたしたち。さっそく、そのお店へ。

それが、こちらのUNZEN 山頂珈琲です。迎えてくれたのは、オーナーの岡本さんご夫婦。奥さまの出身地である雲仙に、福岡から移住してこられたそうです。お店をオープンしたのは昨年(2023年)5月。まだ間もないお店ながら、地域の方や観光客に愛されるお店です。

UNZEN 山頂珈琲のスタイルは、すぐにオーダーを取るのではなく、コーヒーの試飲から始まるという本格派。その後、好みの味を岡本さんと話しながら一緒に探していきます。

訪問時の試飲は、「GESHA(エチオピア)」「エメラルドマウンテン(コロンビア)」「モカイルガチャフィ(エチオピア)」「マンデリン(インドネシア)」の四種類。

華やかなもの、シトラスのような酸味のもの、コク深いもの、とろっと甘いもの。おなじコーヒーの中にも、焙煎によって豊かに広がる味と香りの奥行きが。

岡本さんと相談しながら、エメラルドマウンテン(一杯・800円)とGESHA(1,000円)を注文。スイーツには、奥さまのレアチーズケーキ(350円)と梶山のゆずもなか(250円)を。

辻野さんから「奥さまのケーキも絶品ですよ」と聞いていたのですが、まさに噂どおりの味!ふわっとやわらかで酸味の少ないレアチーズケーキは、ヨーグルトを入れているのだそうです。

岡本さんご夫妻とお話を楽しんでいると、オープンの前年、雲仙市役所へプレゼンをする際に準備したというスケッチブック風の紙芝居を見せてくださいました。

地域の方から「この周辺はゆっくりお話をするところがないのよ。お店ができるの楽しみにしてるね」と声をかけていただいたことなど、心あたたまるエピソードが。

コーヒーとケーキの味にも虜になり、お二人の人柄にも癒される時間でした。

UNZEN 山頂珈琲

住所: 雲仙市小浜町雲仙320(交番横)
電話番号: 090-1920-5258
営業時間: 10時から18時、変則営業あり
定休日: 火・水・木、不定休あり

余談ですが、この後、遠江屋本舗の手焼き湯せんぺいが売っていたので、ついつい購入。湯せんぺい大好きなんです。(こうして振り返ると、すごく食い倒れてますね。笑)

温泉でサイクリングの汗を流す〈ちょこっとよかゆ〉

チェックインの前に、汗を流そうと、H.U.B雲仙近くの立ち寄り湯「ちょこっとよかゆ」へ。2022年12月にオープンした新しい日帰り温泉です。

施設内は木のいい香りが充満しています。なんと、建物はすべてヒノキを使用しているのだそう。

浴場はシンプルなつくりで、お湯は鉄分多めの硫黄泉。温度高め、湯の花もある本格派。すこし入っただけで、じんわりと体の中からあたたまるのが分かります。温泉で頭を洗うようおすすめされていたので、やってみるとすっきりとした洗い上がり。気持ちいい!

脱衣所や施設内のいろいろなところにある、ちょこっとメモがアットホームで心もあたたまります。

あとで、辻野さんに教えていただいた豆知識。雲仙温泉街の立ち寄り湯は、場所により泉質ががらっと異なるので、体調や好みに合わせて選ぶのも楽しいのだそうです。

ちょこっとよかゆ

住所: 雲仙市小浜町雲仙299-37
電話番号: 0957-73-2004
営業時間: 10時~20時
定休日: 水
料金: 大人450円(税込)、小人230円(税込)
貸切湯あり・1時間1,100円(税込)

旅の拠点・H.U.B雲仙にチェックイン。

いよいよH.U.B雲仙にチェックイン。

心地よい疲れに満たされた一日を、あまりにもきれいな夕焼けが労ってくれました。

H.U.B雲仙の宿は、二階にある四部屋。どの部屋からもおしどりの池を一望できます。今回予約したのは和室(10畳)のお部屋。落ち着く雰囲気で、とても静かに過ごせました。

食事は周辺で済ませるか、持ち込みも可能。冷蔵庫・電子レンジ・ケトルなどは共有スペースにあり、ここでゲスト同士交流もできます。ただ夜遅い時間の会話は控えるようにしてくださいね。

早朝散歩で胸いっぱい深呼吸〈おしどりの池〉

ぐっすり休んで、普段より早く目覚めた旅の早朝。おしどりの池周辺の散策に出かけましょう。

一周およそ2.7kmのルートでは、湯の花がついた石壁や、住宅街の中の湧き水スポット、大黒天像、スギの新芽、ベルベットのようなシロダモの新芽、ミルクブルーの池、ホシハジロやキンクロハジロなど、雲仙ならではの出合いがいっぱい。

2.7kmの散策は一見すると長めですが、バラエティに富む風景が見られて、あっという間です。

コワーキングスペースで絶景を見ながら作業も◎

新鮮な空気を胸いっぱい吸い込んで、いつも以上に頭がクリアになったら、このミルクブルーの池を眺めながら、軽くお仕事タイム。

一階のコワーキングスペースはWi-Fiとコンセント完備で、ネット速度も申し分なし!

仕事をしていると眠気がという方にも、そうでない方にもおすすめなのが、カウンターでいただけるコーヒー。こちら、実は昨日訪問したUNZEN 山頂珈琲焙煎のオリジナルブレンドなんだそう。朝に飲みたい「おしどりの朝」と夜の「黄昏 UNZEN」の二種類(各300円)で、それぞれ味が異なります。

おしどりの朝は、目覚めにぴったりのすっきりとした味わい。おかげで、仕事も捗ります。

H.U.B雲仙では、チェックアウト後もチェックイン前も宿泊の方は無料でコワーキング利用が可能だそう。この絶景を前に、いつもと違うアイディアが浮かぶかも。

より身近に、もう一度ふらっと、雲仙へ

H.U.B雲仙を基点にめぐる雲仙旅もこれにて終了。

「地獄めぐり以外にも雲仙にはよいところがたくさんある。だから、それを体感してほしい」と辻野さん。雲仙周辺の方にはより身近に、遠方の方はもう一泊増やして、一度来たことがある人ももう一度ふらっと。そうして雲仙の素晴らしさを多くの方に見てほしいと思いを語ってくださいました。

仁田峠に地獄の湯煙、そして自然の中の散策と、より身軽に雲仙を体験できた一泊二日。何度来ても新たな楽しみ方が見つかる雲仙へ、来月のお休みに足を伸ばしてみませんか。

取材日: 2024年5月
文: カマサキココロ〈 STUDIO346 〉
Photo: JUN KAMASAKI 〈 STUDIO346 〉

今回訪れたスポットとサイクリングルート

※仁田峠は一方通行の循環道路です。記事内でご紹介した標識を参考にサイクリングをお楽しみください。

コワーキングスペース H.U.B雲仙

公式サイト 公式サイト
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アクセス 〒854-0621長崎県雲仙市小浜町雲仙138-38
※駐車場は施設の隣にあります。
TEL 0957-73-3373
営業時間 10:00~19:00
※ドロップイン最終受付17時
定休日 木曜日
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